【新シリーズ登場】学童でパラスポーツが体験できる!「みんなでパラスポ」がスタート

たのしーと制作者インタビュー「遊びながら学ぼう!」 第7回 東京学芸大学附属世田谷小学校教諭 大澤俊介先生

2020.12.20

今年から新しく登場した「理科の芽・わくわくチャレンジ」の企画・監修をしている、東京学芸大学附属世田谷小学校の大澤俊介先生。普段から小学校の子どもたちを指導している大澤先生に、「たのしーと」に込めた思いや、コロナ禍の子どもたちや支援員の皆さんに伝えたいことを聞きました。


写真提供:大澤俊介先生

コロナ禍の様変わりした生活のなかで、子どもたちとどのように向き合っていますか? 学童でもできる心構えがあれば教えてください。

「あるべきものが失われた」という発想をもたないことが大切です。これまでは、未来は予想しやすいものでした。しかし、未来というのは経験からくる「予想」でしかありません。予想が外れたとしても本来驚くことではないのです。気がつかないうちに、大人も子どもも「これまで」に縛られて生きていたのでしょう。人間はこれまでも目の前の現実と向き合い、そこから今よりも良い未来を創り出してきました。これからを生き、未来を拓く子どもたちには、大人の想像を超える存在であってほしいと願います。そして、今ある現実のなかで「楽しいこと」を生み出し、当たり前のように未来を創って行ってほしい。コロナはマイナスでもプラスでもありません。それをどう受け止め「今、何ができるか?」ということを、子どもとともに楽しく考えていくマインドをもつことが重要だと考えています。


「理科」につながる体験を大切にした「わくわくチャレンジ」

「理科の芽・わくわくチャレンジ」を作るうえで、大切にしていることは何ですか?

「学ぶ」とは「生きること」そのものです。子ども時代に「これは素晴らしいものなんだよ」と大人に言われたけれど、全くその価値を理解できなかった経験はありませんか? 大人が「価値を教えてあげる」のではなく、子どもが「価値を発見し、意味を創出していく」ことが大切なのではないでしょうか。

「勉強する」のではなく「遊ぶ」。そのなかで、自然と物事の概念や知識が身についていくことに価値があるのです。ですから、わくわくチャレンジも「体験すること」を大切にしています。

「理科の芽・わくわくチャレンジ」に取り組ませるとき、支援員はどのように関わればよいのでしょう?

子どもの好きなように取り組ませてあげてください。大人の「意図」が介入した時点で、それは「遊び」ではなくなってしまいます。大人が教えなくても、子どもの経験は確実に蓄積されます。形だけの知識を求めるのではなく、体験することを大切にしてください。

理科は世界に対する興味がなければ始まりません。事物・現象から「不思議だな」「なんでだろう」「おもしろいな」など、さまざまな感情を体験し、「自分の興味や関心を追求していいんだ」と思えることが大切なのです。科学という視点でそれを切り取り理解するのは、その後のことでかまいません。

大澤先生が理科に興味を持ったきっかけは何ですか?

知らないことすべてに興味があります。ですから、世界の仕組みに触れられる理科という科目は好きでした。車の仕組みはとても好きですね。「かっこいい!」とかではなく、ギアやエンジンなど機械的な構造がとても好きです。モーターショーへ行っても、車ではなく「銅線」を見て興奮しています(笑)。

子どもたちへのメッセージをお願いします。

いっぱい遊んでください。やりたいことや好きなことを、どんどんやってみましょう。途中で飽きてもいいのです。そして、できるかできないかを考えるより「どうやったらできるか」を考えましょう。ルールがおかしいと思ったら「こうしたらいいんじゃない?」とアイデアを出してみましょう。楽しむことに全力になってくれたらうれしいです。

「理科の芽・わくわくチャレンジ」はコチラ

(文・構成 上村ひとみ)


プロフィール 大澤 俊介(おおさわ・しゅんすけ)

東京学芸大学附属世田谷小学校教諭
東京都公立小学校の教員としてスタート。研究教科は理科。現在は東京学芸大学附属世田
谷小学校の理科部としてこれからの理科、ひいては学校における子どもの学びがどうある
べきかを考えている。