緊急アンケート報告:臨時休校から2カ月、学童保育の現場が困っていることは?

2020.04.24
新型コロナウイルス感染拡大をうけて 学童関係者への緊急アンケート

臨時休校から2カ月、学童保育の現場が困っていることは?

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う小学校の臨時休校で、学童保育(放課後児童クラブ)では、子どもたちを終日預かるための人員確保や安全管理、物品補充などで大変な状況が続いています。緊急事態宣言が発令された現在、学童保育に通う子どもや保護者、それを支える支援員へのサポートがさらに重要となってくるでしょう。
学童の現場で支援員のみなさんが抱える課題解決のお手伝いすることを目的に立ち上げた「すき!がみつかる 放課後たのしーと」では、現在の状況を受けて、支援員のみなさんが抱える悩みと必要なサポートについて、緊急のアンケートを行いました。


istock/Milatas


●アンケート概要

対象:「放課後たのしーと」に登録している学童保育施設・放課後児童クラブなどの放課後施設
実施期間:2020年3月9日~4月14日
回答数:67件


※アンケートの調査結果やご意見は、掲載にあたり一部リライト、抜粋して掲載しています。


●アンケート結果

【質問1】
現在、特に困っていることは何ですか?(複数回答)


1位「新型コロナウイルス対策のための衛生管理」
2位「室内での遊ばせ方」
3位「自由時間の教材やドリル」

感染防止のための衛生管理や、どのように子どもたちを室内で過ごさせるかが、学童の現場での課題となっているようです。また、終日を学童で過ごすため、玩具や教材の不足や、支援員の長時間勤務・人員確保も問題となっています。

【質問2】
自治体や民間企業からどんなサポートがあれば助かりますか?(複数回答)


1位「文具・遊び道具」

2位「子ども用映像コンテンツ(DVD/オンライン)」
3位「室内で出来るゲームやスポーツ教室のサポート」

文具・遊び道具に続き、DVDなどの映像コンテンツや室内でできるゲームなど、子どもたちが室内で安全に楽しく過ごすために必要なサポートが求められていることがわかりました。感染拡大防止のため、学童保育施設でのイベントや外部講師の派遣なども禁止されることが多く、休校期間には文具や遊び道具の要望がますます強くなることでしょう。

【質問3】
提供品サポートとして、あればうれしいものは何ですか?(複数回答)


※マスク・消毒用品・トイレットペーパーなどは品不足で確保が難しいため、今回は除外しています。


1位「遊び道具」

2位「ドリル」
3位「スポーツ用品」

提供品の要望は、遊び道具、ドリル、スポーツ用品、絵本、文具と続きます。この質問でも、休校中の子どもたちが、学童施設内で長時間過ごすために役立つものが必要とされていることがわかります。他にも、おやつや飲み物、生活用品の提供にも要望がありました。


istock/JGalione


●寄せられたご意見・ご要望


「放課後たのしーと」編集部では、今回のアンケートの結果をもとに、できる限りの取り組みを行ってまいりました。お寄せいただいたご意見・ご要望を抜粋してご紹介いたします。

「現在どこにも預けることができない子どもたちが通ってきているので、保護者の負担も多くイライラしているように見受けられます。この状態が長く続くと、大人のストレスが子どもに向けられそうで怖いです」


「支援員のお悩み相談室」という連載があります。この連載では子育ての専門家への質問を受付けております。いまの状況でお困りの質問を、ぜひお寄せ下さい。

「私が勤務する学童には調理室があります。『調理』や、調理を通した『遊び』『食育』に関心があるので、何かよいアイデアがあれば知りたいです」


→「子どもと一緒におやつクッキング」では、3ステップで簡単なレシピを紹介しています。ご家庭と学童向けの2種類の分量を掲載しています。長引く休校期間のちょっとしたイベントにどうぞ。

「長期休業時の学習時間では宿題ドリル等持参が原則ですが、持ってこない児童の学習に困っています。コピーして使うのも良いのですが、持ってこない方が得になるのは良くありません。教材業者から過去の余ったドリルなどが頂けるとありがたいです」


→「放課後キッズサポートプロジェクト」では、企業の皆さまからの放課後の子どもたちへの支援を募集しています。

「子ども会活動は、地域の公民館を借用するなどして活動しています。新型コロナウイルスの影響で、活動をいつまで中止しなければならないのか先が見えず、子ども達の体験の機会を失うことが非常に残念でなりません」


→本サービスは、子どもたちが過ごす場所であれば、どこでも利用可能です。ご家庭でもお使いいただけます。

「病院内(病後児保育など)には保育士が常駐していない場合も多く、今回の感染対策ではボランティアも受け入れられず困っています。様々な種類のプリントは、ずっと個室にいる子どもと付き添い親たちの助けになりました。珍回答や作品など、他の子どもたちの様子も見てみたいです」


→「たのしーとコンテスト」(4月末締切り)を行っています。ご参加をお待ちしております!今後もいろいろなコンテストを行う予定です。

●アンケート結果を受けて


今回のアンケート調査では、支援員のみなさんが新型コロナウイルス感染防止のための衛生管理や、子どもたちの健康管理に大変尽力されていることがわかりました。さらに、室内で長時間過ごす子どもたちのために、遊び道具や学習の備品を必要とする声も多くあがりました。こんな時期だからこそ、子どもたちに楽しい時間を過ごしてもらいたいという、支援員のみなさんの熱い思いが伝わってきます。
「放課後たのしーと」では、いただいたご意見やご要望に少しでもお応えできるよう、それぞれの課題に対してどのような解決策があるかを考え、提案し続けます。そして、学童保育へのサポートを社会や企業に粘り強く呼びかけ、これからも共に子どもたちの放課後を支えていきます。

~ご回答いただきました皆様、本当にありがとうございました。~

放課後たのしーと編集部